口の上手さより安全な取引

弊社は市街化調整区域が多く存在する地域を拠点にしておりますので、

市街化調整区域関連のご相談を受けることが多々あります。


市街化調整区域は原則として、建物を建てるために許可が必要な場所です。

簡単に言ってしまえば、建物を建ててほしくない場所と理解してください。


例外として、農業をやっている方の家であったり、親族を家であったりを建てる

ケースで認められることがあります。

各都道府県や市町村で開発審査会基準というものが用意されておりますので、

ぜひホームページ等でアクセスしていただければと思います。


再建築が難しいため、再建築できない恐れがあると説明を受けるケースはよく

耳にすると思いますが、実は建物は売買を行うケースでも、売主、買主の双方の

許可が原則必要になります。例えば農家の方の家として、農家住宅で許可を取得の

ケースでは、あなただから特別に出した許可だから、他の人の手に渡るというのは

話が違いますよというわけです。そのため持ち主が変わるときも許可が原則必要です。



許可を取らずに売買をしますと買主は都市計画法違反に問われて、

是正命令、取り壊し命令、将来売却時に許可が取れないというリスクを負います。



それにもかかわらず、売買が成立しているケースを見てきました。

実態としては是正命令や取り壊し命令に発展するケースが稀なので、

再建築が原則不可能ですと説明して売買が行われているケースが多いです。


都市計画法違反に問われる恐れをきちんと説明して、双方納得の上で売買なら、

契約自由の原則もあり問題はありませんが、法令違反の恐れがあるとわかると、

買ってくれなくなる恐れから、知らせずに売買しているケースを見ています。

そもそも売買に許可が必要という事を知らないかもしれません。

その原因として考えられるのは、

調査よりも営業成績を極端に重視する不動産業界の体質です。

お客様にリスクがあるから取引を止めるなど許さない会社が存在します。


不動産仲介業は基本的に成功報酬となっているため、

成約時に報酬が受け取ることができる仕組みです。

そのため調査を徹底しても契約に至らなければ費用倒れになってしまうことから、

調査を軽視する傾向が強くなるインセンティブの働く仕組みとなっています。

私はお客様の損害を被る危険を除去できたという事は価値を生み出したと考えます。

マイナスの恐れをゼロにできたことへの評価ができる業界となるため、

弊社の活動を通して、問題提起をしていきます。


私は取引を中止したところで誰にも怒られませんので、損害の発生する恐れのある

取引は躊躇なく中止します。短期譲渡所得と長期譲渡所得の関わる案件で、

今はタイミングではないと先延ばしをおすすめした取引もあります。


仲介手数料を受けることができるチャンスを逃すことは確かに痛いです。

これは業者としては切実な問題ではありますが、私が宅建士である存在意義は何か?を

考えたときに目先の売上よりも安全第一の取引であると自負しています。

「口の上手さより、安全な取引」

私は口は上手くありませんし、お世辞にも営業には向いているとは思いません。

ただしお客様の利益を守るというプロ意識は人一倍持っております。


安全な取引を重視する皆様

ぜひローカルグッディーにご相談ください。

不動産の調査も請け負っています。ホームページの調査・相談・アフターケアの

帯をクリックして詳細をぜひご覧ください。

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